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世界で最も貧しい大統領の生き方・考え方が心に沁みる

ウルグアイという小さな国の郊外の静かな農場で妻と一緒に質素に暮らし、個人資産は約18万円相当の車1台のみ、自身は月に1000ドル程度で生活、飛行機移動にはエコノミークラスを使う、さらには大統領報酬の90%程度を貧しい人々や零細企業向けのチャリティに寄付するという世界最貧とも言われる大統領がいます。仕事をするときの服装もノーネクタイにサンダルと、その人を知らなければ大統領だとは絶対に思えないような出で立ちです。その人はホセ・ムヒカ氏。

豊かさとは何か、人生で大切なこととはなにか?ムヒカ氏のスピーチに感銘を受ける人が続出しています。

ムヒカ氏はかつてウルグアイを支配していた軍事政権と闘い、数度の逮捕歴があります。自分の人生で背中に銃弾を受けて生死の境をさまよったと聞きます。また、政治犯としてとらえられ、若い時期に監獄生活を送り、脱獄をなんども行ったという壮絶な人生にビックリします。

政治家となった現在はマリフアナ合法化や、同性婚合法化など先進的な政策を進めている事でも知られています。政治家となって権力を持ってしまうと、民衆とはかけ離れた思考を持つようになり、贅沢な生活が普通になってしまう人が圧倒的に多い中、ムヒカ氏の生き方はまさに質実剛健であります。その生き方に尊敬を感じ得ません。

「貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ」

「私たちは発展するために生まれてきているわけではありません。幸せになるためにこの地球にやってきたのです。人生は短いし、すぐ目の前を過ぎてしまいます。命よりも高価なものは存在しません。」                    

ムヒカ氏の言葉には、安らぎを感じもします。また、若い頃の人生を民衆のために戦ってきたムヒカ氏の言葉はとても重く感じます。